花子とアン １４９話 あらすじ＆ネタバレ [第２５週 あらすじ＆ネタバレ]
花子とアン １４９話 あらすじ＆ネタバレ ９月１９日(金）
「どんな朝でも美しい」
久しぶりの一家団欒
何十年かぶりで、家族全員が揃った安東家。
吉太郎に酒を注いだ吉平は
自分も酒を飲もうとして、ふじに止められる。
医者から酒は禁止されたのだった。
吉平は吉太郎が無事だったことも、
また皆がこうして自宅に集まれたことも、
嬉しくてたまらないのだった。
「…ここは昔のまんまだな。」
と呟く吉太郎。
一家で食卓を囲んでいると、
隣家のリンが駆け込んできた。
「ふじちゃ～～～ん！
てえへん！てえへん！」
しかし、リンは吉太郎の顔を見ると
「てぇっ！」
と、久しぶりの再会に驚くのだった。
リンは自分とふじの大好きな歌手が
甲府の集会所にやって来て、
歌を謡うというニュースを持ってきた。
入場券も手に入れたので、一緒に行こうと言うのだ。
しかし、ふじは折角一家が揃ったから、
今日は家族で過ごしたいと断るのだった。
わだかまりが溶ける父子
その夜、久しぶりに家族川の字で眠る安東家。
皆が寝静まった中、そっと吉平が起きだす。
隣の部屋では吉太郎が眠れず、
一人起きていたのだった。
花子は吉平が吉太郎の元へ行くのに
気が付いたが、そってしておいた。
囲炉裏端に座った吉平と吉太郎。
吉太郎がぽつぽつと気持ちを語り始めた。
自分はここでずっと百姓をやっているべきだったのか…。
戦争に負けた今、吉太郎は自分がしてきたこと
総てが間違っていたような気がしているだった。
「吉太郎、お前…死のうとしてるだけ？」
静かに問いかける吉平。
花子は布団の中で、そっと聞き耳を立てる。
「…憲兵なんか、ならなきゃよかった。
俺のしてきたことは、全部無駄だった。」
絶望に沈む吉太郎に、吉平は静かに諭した。
「人生に無駄なことなんて、これっぽっちもねえだ。」
吉太郎は黙って父の言葉を聞いている。
「吉太郎、世間がなんと言おうと、
おまんは、俺の誇りじゃ。」
そう言いながら優しく息子の方を叩く吉平。
吉太郎は長年の父へのわだかまりが
溶けてゆくのを感じ、静かに泣いた。
その会話を聞いていた花子も
布団の中でそっと涙を流すのだった。
吉太郎の決意
翌朝、吉太郎は両親の前に正座すると、
「おとう、おかあ、おらを
この家に置いてくりょう。」
と言うのだった。
そして吉平に葡萄酒造りを教えて欲しいと
頭を下げるのだった。
「よ～し、分かった。」
そう答える吉平は嬉しそうだった。
ふじも大喜びだ。
吉太郎は一生懸命働くと両親に誓うのだった。
花子の決意
吉太郎が実家にもどり、吉平の病状も
落ち着いたので、花子だけ一足先に
東京へ帰ることになった。
話を聞いた朝市が花子を訪ねて来た。
朝市は吉平がまた花子からラジオに
出ることを楽しみにしていることを話した。
花子は朝市に自分の気持ちを話した。
純平を始め自分のラジオを聴いていた子供たちが
戦地へ赴き、戦死してしまった現実。
そんな自分がまたラジオに出ていいのか？
朝市は、それは自分も同じだと言う。
自分も生徒たちに、お国のために命を
捧げることは立派なことだと
教えてきたのだから。
戦死した教え子もいる。
後悔してもしきれないと言う。
そんな二人の会話を、畑から戻った
吉太郎がそっと聞いていた。
「んだけんど、償っていくしかねぇ。」
と自分の決意を語る朝市。
自分にできることを一生懸命やって、
償っていくしかないと言う朝市に
花子の心は動かされた。
「はな、はなが本当に話したかった
話って、なんでぇ？」
朝市は花子に、戦争中は話せなかった
花子のしたかった話をすればいいと言う。
花子は自分の夢を思い出した。
「はなの『ごきげんよう』を楽しみにしてる
子供は大勢いると思う。」
朝市がそう言うと、吉太郎が入って来て
「はな、おらもほう思う。」
と同意するのだった。
二人のこの言葉で、花子の心は決まるのだった。
⇒１話のあらすじ＆ネタバレへ
⇒１４８話のあらすじ＆ネタバレへ
⇒１５０話のあらすじ＆ネタバレへ
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久しぶりの一家団欒
何十年かぶりで、家族全員が揃った安東家。
吉太郎に酒を注いだ吉平は
自分も酒を飲もうとして、ふじに止められる。
医者から酒は禁止されたのだった。
吉平は吉太郎が無事だったことも、
また皆がこうして自宅に集まれたことも、
嬉しくてたまらないのだった。
「…ここは昔のまんまだな。」
と呟く吉太郎。
一家で食卓を囲んでいると、
隣家のリンが駆け込んできた。
「ふじちゃ～～～ん！
てえへん！てえへん！」
しかし、リンは吉太郎の顔を見ると
「てぇっ！」
と、久しぶりの再会に驚くのだった。
リンは自分とふじの大好きな歌手が
甲府の集会所にやって来て、
歌を謡うというニュースを持ってきた。
入場券も手に入れたので、一緒に行こうと言うのだ。
しかし、ふじは折角一家が揃ったから、
今日は家族で過ごしたいと断るのだった。
わだかまりが溶ける父子
その夜、久しぶりに家族川の字で眠る安東家。
皆が寝静まった中、そっと吉平が起きだす。
隣の部屋では吉太郎が眠れず、
一人起きていたのだった。
花子は吉平が吉太郎の元へ行くのに
気が付いたが、そってしておいた。
囲炉裏端に座った吉平と吉太郎。
吉太郎がぽつぽつと気持ちを語り始めた。
自分はここでずっと百姓をやっているべきだったのか…。
戦争に負けた今、吉太郎は自分がしてきたこと
総てが間違っていたような気がしているだった。
「吉太郎、お前…死のうとしてるだけ？」
静かに問いかける吉平。
花子は布団の中で、そっと聞き耳を立てる。
「…憲兵なんか、ならなきゃよかった。
俺のしてきたことは、全部無駄だった。」
絶望に沈む吉太郎に、吉平は静かに諭した。
「人生に無駄なことなんて、これっぽっちもねえだ。」
吉太郎は黙って父の言葉を聞いている。
「吉太郎、世間がなんと言おうと、
おまんは、俺の誇りじゃ。」
そう言いながら優しく息子の方を叩く吉平。
吉太郎は長年の父へのわだかまりが
溶けてゆくのを感じ、静かに泣いた。
その会話を聞いていた花子も
布団の中でそっと涙を流すのだった。
吉太郎の決意
翌朝、吉太郎は両親の前に正座すると、
「おとう、おかあ、おらを
この家に置いてくりょう。」
と言うのだった。
そして吉平に葡萄酒造りを教えて欲しいと
頭を下げるのだった。
「よ～し、分かった。」
そう答える吉平は嬉しそうだった。
ふじも大喜びだ。
吉太郎は一生懸命働くと両親に誓うのだった。
花子の決意
吉太郎が実家にもどり、吉平の病状も
落ち着いたので、花子だけ一足先に
東京へ帰ることになった。
話を聞いた朝市が花子を訪ねて来た。
朝市は吉平がまた花子からラジオに
出ることを楽しみにしていることを話した。
花子は朝市に自分の気持ちを話した。
純平を始め自分のラジオを聴いていた子供たちが
戦地へ赴き、戦死してしまった現実。
そんな自分がまたラジオに出ていいのか？
朝市は、それは自分も同じだと言う。
自分も生徒たちに、お国のために命を
捧げることは立派なことだと
教えてきたのだから。
戦死した教え子もいる。
後悔してもしきれないと言う。
そんな二人の会話を、畑から戻った
吉太郎がそっと聞いていた。
「んだけんど、償っていくしかねぇ。」
と自分の決意を語る朝市。
自分にできることを一生懸命やって、
償っていくしかないと言う朝市に
花子の心は動かされた。
「はな、はなが本当に話したかった
話って、なんでぇ？」
朝市は花子に、戦争中は話せなかった
花子のしたかった話をすればいいと言う。
花子は自分の夢を思い出した。
「はなの『ごきげんよう』を楽しみにしてる
子供は大勢いると思う。」
朝市がそう言うと、吉太郎が入って来て
「はな、おらもほう思う。」
と同意するのだった。
二人のこの言葉で、花子の心は決まるのだった。
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